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執筆者の写真Bun(ブン)

人間関係に不協和音が響いたとしても、距離を置いて相性が良くなる事もある。



人間が悩む3大要素は①お金②健康③人間関係なんだそうです。


その内③人間関係は、例えば怒りの感情から崩れる。


怒りは、期待を裏切られた時に発生します。


わかりやすいのは「なんで?」です。


「なんでやってくれないの?」

「なんで覚えてないの?」


そもそも期待していなかったら出てこない発言です。


期待するのは、距離が近いからです。


近すぎると、お互いが共鳴せずに「不協和音」になる事がある。


ならば少し「つかず離れず」くらいの距離を置いた方が返って円滑な関係になる事があります。


音楽が正しくそれです。


不協和音は、わかりやすく言うと鍵盤にて隣同士の音を同時に鳴らすと発生します。


「シ」と「ド」、「ド」と「レ」などです。


譜面で見ると、二つの「おたまじゃくし」のポジショニングが「重なり合ってる状態」の時。これが不協和音。


聴いてても不快でショッキングな響きを持つこの音は、だからこそ踏切の警告音や火曜サスペンスのジングルに使われてるぐらいです。


ところが、例えば隣同士で使うと不協和音になる「シ」と「ド」でも、


「シ」を遠くにしてあげる(1オクターブ上に移動させてあげる)と、メジャーセブンスという美しい響きになります。


例えば山下達郎さんの「ダウンタウンへ繰り出そう」のイントロは全編メジャーセブンス。


「あまちゃん」テーマ曲のの最後の音もメジャーセブンスですね。



距離は近いと良いというわけでもないし、だからと言って即「二度とニアミスすらしない」とジャッジするのも短絡的。


「適切な距離」があるし、その「適切な距離」は相手によって変わります。


近くて不協和音になるなら少し距離を離してみる。


遠くにしても「共鳴できない」なら「無理に共存しようとする」必要は無い。


その上で「綺麗な響き」になれる人を「友達」と呼ぶのだろうし、どの友達であれ「適切な距離」はそれぞれ違います。


いわゆる「エモくなりやすい」=感情をぶつけやすい和音はマイナーコードが多いです。


不協和音にならないギリギリがマイナーコードです。


お互いの感情がぶつけあえる、にしても近すぎたら不協和音になるんです。


究極は「ドミソ」です。


「ド君」にとって「ミ君」や「ソ君」は、お互いが「いるがまま」の状態で既に仲がいいです。


しかもミやソは、1オクターブ上に離れても綺麗に響く。


遠く離れてても「繋がってる」、それが友達です。


東京のミュージシャン仲間は、僕にとって「1オクターブ離れたミやソ」です。



そしてそんな「友達」は、あなたも必ずどこかで出会えます。








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