「アリとキリギリス」っていう童話があるでしょ?
夏の間ずっと遊んでばかりだったゆえ、冬になって食べ物が無く困ったキリギリスが、夏の間ずっと働いてたアリに助けを求めると。
で、キリギリスは改心して真面目に働く事を決心したと。
あれ、ちょっと納得いかない。
アリ側を賛美し過ぎてる。
いや、確かに真面目に頑張る事は素晴らしいんだけど、「いつか困る時のために今できる娯楽を我慢する辛さ」みたいな心情をアリは持ってないのかと。
俺はどっちかといえばキリギリス側なので、キリギリスの気持ちはよくわかる。
受験にしてもオーディションにしても「もっと頑張れば良かった」って何度思ったか。
で、アリになってみる。
すると自分の心に振り幅が無くなっていく。
「何のために生きてるんだろう」みたいな。
真面目さが心のゆとりを失わせる事があるのだ。
〜
大切なのはバランス。
真面目に頑張るだけだと「もっと遊べば良かった」と後悔し、遊ぶばかりだと「もっと頑張れば良かった」と後悔する。
対策は2つ。
①アリ役とキリギリス役を1日ごとに切り替える
②しんどそうな事を意識的に面白がる。
楽器の練習にも似た事を思う。
①「ライブに向けて頑張らなきゃ」
自分の好みドストライクでない音楽をやる事もある。
にも関わらず実力の上積みや充足感が無い時もある。
「なんのためにやってるんだろう」
本来は「楽しいから」のはず。
なんの意味もないけど、楽しい。
それも大切。
だから、真面目に練習する日と遊ぶ日を切り替える。
②例えば元々興味のなかったジャンルの音楽をコピバンする事になったと。
もしかしたら真面目に取り組む事で「それまでは知らなかった面白さ」に気づくかも知れない。
究極は、アリとキリギリス両方のいいとこ取り。
「目標に向けて頑張る」
「ただ楽しむ」
「面倒事を面白がろうとする」
全部大事。
Comments