サッカーの話をします。
スイス代表にシャキリという選手がいます。
力強いドリブル、どこからでも打つシュート、走り負けしないスピードとスタミナ。
「凄い選手がいるものだなぁ」と思ったものです。
しかし当時所属してたバイエルンは世界でも5指に入るメガクラブ。シャキリのポジションには既に二人のスーパースターがいて出場機会に恵まれなかった。
そうこうしてる内にイングランドのストークに移籍する。
世界屈指のビッグクラブから「中堅・下位チーム」に移籍する事は「都落ち」なんて揶揄される事がある。
「アイツは終わった」みたいな。
それが2015年。
シャキリは、腐ってなかった。
ずーっと全力で走ってた。
で、去年。
その頑張りを見てくれてる人がいた。
それが、リバプールのクロップ監督。
古豪から強豪へとカムバックしたこのチームにもサラー・マネ・フィルミーノという三人の絶対的レギュラーがいるのだけど、過密日程の絡みからか誰かは少なからず怪我をする。
ここでシャキリは輝いた。
そして今年の頭、ヨーロッパ最強チームを決める大会の決勝トーナメントで古巣のバイエルンと対戦。
見事勝利に輝く。
先日行われた準決勝、相手は世界一・二を争うバルセロナ。
二戦行われる内の初戦を0-3で落とす。
「これは流石に負けるだろう」
迎えた第2戦。
4-0。
トータルスコア4-3でリバプールの勝ち。
リバプールの本拠地名を引き合いに出して、既に「アンフィールドの奇跡」なんて呼ばれてる。
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頑張っても報われるとは限らないけど、報われるのっていつだって頑張ってきた人。
個人的な思い入れでしか無いけど、東京でバンド活動してて「いつかベースマガジンの表紙を飾りたい」なんつって、2012年に岡山に戻った時は陰で「都落ち」と揶揄されてたのも知ってる。
そりゃシャキリほど有名じゃないけれど、都落ちしたとも思っていない。
いま秘密基地、そして通ってくれてるメンバーや仲間が僕にとって「リバプール」なのだ。
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