よく「音楽性の違いで解散」という言葉を目にします。
音楽性、つまりやりたい音楽や好きな音楽は誰も違います。全く同じ人がこの世に存在しないのと同じで、全く同じ音楽性の人は存在しません。
「人が二人いれば、そこに社会がある」とも聞くけれど、社会生活で必要なのは歩み寄りの心です。
ゆえに音楽性の違いを実感する時、それはお互いが歩み寄れる距離に限界があるという事です。
二人ならお互いが、三人以上なら全員が「最低限の納得を致せる」、そんな状態が理想だという事です。
その前提に、やはり歩み寄りの気持ちが必要で、「相手や他の人間はどう思うか知らないけれど、とにかく自分がやりたい事しかしたくないし、やりたいようにしかやりたくない」というのであれば「じゃあ一人でやれば?」となるわけで。
変な言い方をしますけど、メンバーが揃うという事は当たり前ではありません。
そしてメンバーがいるという事は、必ずどこかで助けられています。
音楽性の違いを実感する時、それは歩み寄る気持ちが薄れてしまった時だと思うんです。
「自分を押し殺してでも我慢しろ」という事ではありません。
大切なのは、二人以上の人間の内、一人がどれだけ「満足度で最高得点を出せるか」ではなく、
みんなでどれだけ「最低でも取れる得点」を上げれるかだと思うんです。
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