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執筆者の写真Bun(ブン)

繰り返し記号はワープ記号。過去に戻るのがダルセーニョ。未来へ飛ぶのがコーダ。



楽譜を読む事にまだ慣れていない初心者の方にとっての難関は「現在地を見失う」というのがあると思います。


楽譜は時系列通りに記入されていないのがほとんどだからです。


なぜ時系列通りでないかというと、繰り返し記号によってワープするからです。


言い換えると、繰り返し記号の意味がわかれば「いま自分はどこにワープしたのか」がわかるようになり、現在地を把握でき、覚えるべきフレーズも順番通りに覚えられます。


いわゆる「:」は見慣れてると思います。


ダカーポという「曲のド頭に戻れ」は、あまり出てきません。


本編イントロの前の導入イントロ、「イントロのイントロ」が施されるアレンジが多いからです。


「世界にひとつだけの花」は、アカペラっぽく始まります。


1番サビの終わりしなにダカーポしてしまうと、アカペラまで戻ってしまいます。


ポイントはダルセーニョとコーダです。


この2つの違いは、過去に戻るか未来へ飛ぶかです。


過去に飛ぶのがダルセーニョ、未来へ飛ぶのがコーダです。


世界にひとつだけの花だと、1番サビの後にダルセーニョを使う事で「本編イントロのフレーズ」に戻せるようになります。


一方でコーダは未来へ飛びます。


例えばA→B→サビ→A→サビ


という「2番でBメロは省略されている」という構成の場合、Aからサビへワープしたい。


そんな時に2番Aメロの終わりしなにコーダマークを、2サビ頭に「coda」という文字を付けてサビへワープします。


個人的には昔「ダールセーニョは過去に飛び、コーダくーみは未来へ飛ぶ」と覚えました。



楽譜は、時系列通りに書かれるのが一番見やすいです。順番通りに見ればいいからです。


繰り返し記号が便利なのは、使う事で印刷枚数も記入労力も減る事です。


インクしか存在しなかった昔、線をたった一本線を引き間違えるだけで全てオジャンになる。


って事を秘密基地で先日しました。




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