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執筆者の写真Bun(ブン)

楽器をはじめたのは上手くなりたいからじゃなく、憧れたから。



演奏に対してどんな価値基準を定めるかは人それぞれですが、個人的にはどんな演奏であれ「上手いか下手か」で見ていません。


なぜなら僕自身「上手くなりたくて」楽器をはじめたわけではないからです。


初期衝動としてやはり憧れが根本にある。


はじめてバンドというものを意識したのはBOØWYで、布袋みたいなパフォーマンスに憧れたり、一方で松井常松を見て「立ってるだけなら俺にでも出来るんじゃね?」っていう勘違いがあったり。


そうして2万円のベースを通販で買ったのだけど、チューニングの「チの字」も無い状態。


今思えばチューニング出来てないという事は楽器なのに音痴って事で、でもそんな事もわからないまま部屋で一人「弾けてるつもり」になって「オーイェー」とかやってて。


そんな初心者だったから、何が上手い演奏なのかもよくわからず、ぶっちゃけ上京後も「みんなが上手いと言ってる人」の何が上手いんかよくわからんかった。


それより、楽しそうに弾いてる人に惹かれる。


何故かというと、楽しそうに弾いてる人からは未来を感じるから。


目が離せなくなるというか、仮に僕がベーシストじゃなかったとしても、そういう人のライブを見たら「俺もまた明日から頑張ろう!」って気にさせてくれるものだと思う。


楽しいってのは「上手くいったから楽しい」というのと「中々上手くいかない楽しさ」というのがあると思うんだけど、


どちらにしても「成長欲」ってのが個人的にキーワードで。


成長ってのは上達欲だけでなくて「もっと楽しもう」ってのも含んでて、


楽しくなるためには上手くなったほうがいいし、上手くなるのは楽しませるためだと思うんだけど、


平たい言い方をすると「見てくれた人をワクワクさせられるか」ってのは「やっててワクワクできるか」という所に繋がってると思ってて、


そうなると「なんで上手く出来ないんだろう」とか「あいつ下手だな」ってのは自分の見据えてる道とは違う。


楽器を始めたのは上手くなりたいからじゃなく、憧れてはじめたものだから。

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