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執筆者の写真Bun(ブン)

「本気で演奏する」という言葉の意味が「筋力とスタミナをフルマックスで使う」という意味じゃないのは、プロ野球の先発ピッチャーが最終9回まで投げる際に一々フルマックスじゃないみたいな事。

ずいぶん前の話ですけど、

「本気で弾けよ」とダメ出しを受けた事があって。


というのも、僕にとっての本気というのは

バスドラと噛み合うように弾くとか、

適した長さとタイミングでミュートをするとか、

「良い演奏をお届けする」というのが基本。


勿論ステージで「遊ぶ」ことはあるけど

それはあくまで「弾いてない時」。

ブレイク中とかテヌート中とか。


でもその人としては、最初から最後まで

筋力もスタミナもフルマックスでないのが

お気に召さなかったようでして。


まぁぶっちゃけるとね、、、


やれるもんならフルマックスで行きたいよ!!


っていう。


例えるなら、野球のピッチャーがわかりやすくて。


というのも筋力全開は「精度が悪くなる」。


ピッチャーだとコントロール、

演奏ならテンポキープやリズムコントロール。


フルスロットルだとこれが崩れる。


そして何より「最後までもたない」。


あくまで大切なのはライブでも野球でも

「最初から最後まで安定したパフォーマンス」。


ゆえに例え最高球速155キロが出せるとしても

145近辺の球速に抑えて、その代わり

コントロールや駆け引きを担保するとか、

ライブでもモタったり余計なミュートが無いよう

「自分を抑えておく」必要がある。


だから同じ疲労でも筋力疲労やスタミナ切れよりは

「気疲れ」とか「知恵熱」の疲労に近い。


その結果として「バテる」っていう。


もちろん「動き回ること」を気に入ってくれたり

「何するかわからないこと」を喜んでくれる

ミュージシャンやお客さんもいるので

それは無視できないし、期待に応えたい。


なので通常はしっかりと安定感ありきで、

そして「ここぞ」でフルスロットルっていう

バランスやメリハリを意識しています。


写真は以前さめざめのサポートライブした時の奴。


確かカイタとアイコンタクトしながら弾いてて、

その途中でフレット位置の確認をしたかったから

目線を外した瞬間とかだったと思う。
















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