例えば課題曲の楽譜を覚える時、全てを正確に暗記する「完コピ」をいきなり目指すのは大変です。
それよりもまず、ざっくり覚える事です。
完コピでなくとも、最初は簡コピでOKなんです。
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わかりやすいのは、映画などの物語です。
誰でも知ってる桃太郎を題材にするけど、
いきなり詳細まで覚えようとすると例えば「桃太郎が家来にしたのはどの動物だっけ?」みたいな記憶の曖昧さが出てきて先に進めなくなります。
大切なのは「ゴールまで行くこと」です。
なので最初は「とにかく桃太郎とやらが鬼を退治した」というゴールまで行ければOK。
詳細まで覚えるかどうかは「更なる興味が出た時」で結構です。
詳細には「その話の由来」も含みます。
岡山県の総社市に、桃太郎に出てくる鬼が棲家にしていたとされる「鬼ノ城」があります。
その鬼の名前が「温羅(うら)」。
「うらじゃ」の「うら」は鬼なワケです。
そしてその温羅を倒したとされるのが、吉備津彦命。吉備津彦神社のアレです。
例えば生まれて初めて桃太郎を知る人に鬼ノ城や吉備津彦命まで教えるのは、酷です。
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楽曲のコピーも同じです。
最初は①コード(ルート音)②テンポ③尺と構成の3点さえ把握できれば充分。
そしてその簡コピは、早ければ数分で出来ます。
ここから完コピに移行するかどうかは「その曲に更なる興味が出た時」でOK。
相当うろおぼえだけど、ずいぶん昔のベースマガジンで恩田快人さん「最近好きな音楽一覧」を紹介してて、そこにアラニスモリセットが出てた。
そのアラニスの曲でベースを弾いてるのがレッチリのフリー。
例えばジュディマリの「小さな頃から」をコピーしようとした時、最初からそこまで覚える必要はないんです。
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