テニスをしていた頃、先輩に「テニスはアシニスだ」と言われた事があります。
腕力やテクニックはもちろん大切だけど、安定したパフォーマンスのために必要なのは脚力(スタミナ)だと。
例えばしんどい時間帯の「ここぞ」の時に、いつもなら普通に出来るはずのスマッシュやボレーで失敗するのはスタミナ不足によってフォームが崩れるからで、だからこそジョギングは大切なんだと。
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楽器の演奏に当てはめたら、リズム感や音感の鍛錬に該当するなぁという。
いわゆる基礎練。
基礎練そのものってテニスでいうスマッシュやボレーには該当しません。
だから退屈に感じるかも知れないし、練習量と達成感も比例しないかも知れない。
スタミナなんかもそうだけど、基礎力というのは「無い時にありがたみを感じるもの」。
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皆さんそれぞれ憧れのバンドや演奏してみたい曲ってあると思うんです。
そういった曲にトライする事そのものも、立派な練習です。
というより、むしろ「やりたい曲を弾いてく内に上手くなってく」というのは、ある意味理想。
その上で、基礎練を通じてリズム感や音感を鍛えておくと、例えばコピーしたい曲の暗記が早くなるとか、オリジナル曲を作る時の思考力に応用できるといったメリットがあります。
プラス、やりたい曲のフレーズが弾けるようになったはずなのに「なぜか上手く弾けた感覚が無い」なんて場合、その原因がリズム感のズレから来る場合もあります。
「不具合と遭遇する確率が減る」
基礎力を鍛えるメリットは、ここにあります。
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