セッションやアドリブ演奏って難しいイメージがあります。
セッションは、会話に似ています。
会話という作業の難易度を順列するとこんな感じです。
①言葉・文字を学ぶ
②人の話を聞く
③相槌を打つ
④自己紹介をする
⑤仕切る
⑥人を笑わせる
言うならば③はインタビュアー、⑥は明石家さんま。
この上で、目標をどの難易度に設定するかです。
これを演奏に置き換えると、
①コード進行とリズムを理解する
②伴奏に徹する
③装飾フレーズ(オブリ・オカズ)を入れる
④仕込んだネタフレーズを弾く
⑤バンドを仕切る
⑥アドリブでソロ演奏
となります。
確かに③以降は難しい。
けれど、①〜②の段階であってもコミュニケーションは出来ます。
だからまず、言葉を知らなければならない。
その言葉に該当するのが「コード進行」。
ギターもベースも、指が3本あればコード進行は追いかけられます。
音を鳴らす原理は、左手で選んだ音程を、右手で鳴らす、以上です。
まず左手。
ベースは、ルート音だけ気にしていれば大丈夫です。
ルート音とは、大文字アルファベット。
だから例えばCmというコードだと、Cだけわかればいい。
そして、音を出す原理に慣れたなら、ソロも弾けます。
工夫次第では「ドレミファソラシド」もカッコいいソロになるんです。
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難易度が上がるというのは「守らなければならない約束事が増える」ということです。
一方で、音楽には「いくらでも簡略化できる」という特性があります。
つまり、会話(演奏)の輪の中に「小学生」がいても、上級者が引っ張ればいい。
もっというと、上級者というのは「小学生の話を使って場を盛り上げられる人」です。
明石家さんまさんが凄いのは、トーク慣れしていない俳優のエピソードに率先して笑っている所です。
笑わせるだけでなく、笑いを作る事で俳優をトークの主役とする。
音楽にも似た所があって、ルート弾きしか出来ない(同じ音しか出せない)人を、仕組み次第で主役にしてあげる事が出来るんです。
本題と少しズレるけど、先日セッションの現場で知ってる曲が演奏される事になって、「聞き役」に徹するつもりが「前に出すぎた」のは反省しておりますm(__)m
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