インザミルクのライブを初めて見た時、身体中に電気が走った。
美しくてエネルギッシュな歌、
暖かく泣けるギター。
そして、パワフルで優しいドラム。
そんな、大好きなバンドにサポート演奏で参加する事になった時は夢かと思った。
メンバーとしての初顔合わせは渋谷の居酒屋。
全員年上という事もあり、どうにか可愛がって貰いたいと、つとめて「礼儀正しい後輩」を心がけた。
その帰り道、ドラムの「はやじい」に声をかけた。
「一生懸命勉強させて頂きます!」
すると、こう言われた。
「そういうのはナシにしようや」
「俺たちは対等で上も下もないんだよ」
「気を使ったらダメ。ぶんちゃんの良さが出なくなっちゃう」
「むしろ遠慮せずにガンガン来てよ。じゃないとぶんちゃんを食っちゃうよ?(笑)」
もしかしたら言いづらかったかも知れない事を、それでいて優しく伝えてくれた。
「あ、すいません。。」としか言えなかった。
〜
そうして迎えた初リハ。
出来る事は全部やった。
「お前のワンマンじゃねぇんだよ」と言われてもおかしくないくらい。
それほど、遠慮しなかった。
その帰り道、はやじいに声をかけられた。
「ぶんちゃん。それそれ」
コメント