「岡山駅までの道のりがわからないんですけど」
とりわけ県外からお越しになる方にとって、我が秘密基地から岡山駅までの道のりはいくばくかわかりにくい。
重要な情報は道のりと目印なので、
「2つ目の信号で右折」
「イオンモールを越えると左手に改札口」
といった所が重要な情報となる。
ここで例えば「イオンモールの4階にフードコートがある」とか、「開店時間は10時」といった情報は必要ない。
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これで思い出すのが歴史の授業。
全くもって苦手だったのは「ゴールが見えなかったから」
その後どうなるのか、出来事の経緯はなんだったのか、
そういった「物事の前後」がわからないままに魏志倭人伝だの浄土真宗だのと言われても頭に入らない。
まるで、出口が見えないトンネルの草抜きを延々とやらされてるかのように、その時その時で目の前に出てきたやつと対峙しなくちゃいけない。
もし例えば「あそこに見える左カーブを抜けたら出口が見えます」といった「全体像」が事前にわかれば気分も楽だし、それこそ全体の想定が出来る。
いま思えば、歴史にしても「まずざっくり全体を把握して、そこから各時代を個別具体的に取り組む」というシステムならば、北条政子が何者なのかも覚えられたのかも知れない。
先に北条政子を言われても、それは岡山駅までの道のりを知りたい時に「イオンモールの営業時間」を教えられるようなものなのだ。
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音楽でもそうで、アドリブでベースを弾く時に使える「※フリーボックス」というのがある。
※勝手に名付けた
種明かしをすると「ペンタトニック」という音階なのだが、とにかく「この四角形の中ならどの音を出してもいいですよ」という事だ。
まずは、全体。
「最初はルート音を」とか「これは5th」といった個別具体的な事は後でいいのだ。
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