「初心者ベーシストなんだけど上達の道筋がわからない」
そのような質問をお受けする事があります。
5段階に分けるとゴールがイメージできます。
①覚える
②弾ける
③聴ける
④見える
⑤魅せる
〜
①覚える
その時々で、
☑︎右手はどの弦に当たるべきか
☑︎左手はどの弦の何フレットを押さえるべきか
超スローなテンポでいいので、
音階上の文脈を暗記する所がスタートです。
②弾ける
覚えたフレーズを弾けるかどうか。
原曲のテンポで弾けるようになったら、
③聴ける
ここはポイントが2つ。
☑︎弾きながら自分の出した音を聴けるか
☑︎他の音も聴きながらベースを弾けるか
手は動くのにリズムが取れないなんて事もあります。
他のパートが聴けていないからです。
④見える
ご自身の手元から目を離せるかどうかです。
そのメリットはバンドサウンドがまとまる事です。
メンバーを見る事で息が合いやすくなるからです。
ドラマーの肩や腕の動き具合、
ボーカルのブレスのタイミング、
それらは手元を見ている限りはわかりません。
他の人の動きを見れるようになると、
「いつ音を出すべきか」がわかります。
手元を見ずに弾ける時点で、
「弾けるかどうか」はクリアしているはずです。
そして「弾けるかどうか」よりも大切なのが
「他のメンバーと息が合っているか」です。
これら①から④までクリアして初めて
⑤魅せる
になります。
「手元でなくバンドメンバーを見る」の先に
「バンドメンバーでなく客席を見る」があります。
不思議なもので、感情というエネルギーは
「視線の方向にしか飛びません」。
俯いたままの演奏だと、あなたのオーラも
床にしか飛びません。
けれど客席を見るだけで、不思議なもので
訴求力が上がります。
これが転じて、お客さんに
シャッターチャンスを提供できるようになります。
これが「魅せる」です。
あおるとか暴れるとかでなく、魅せるの根本は
「お客さんのほうに視線を飛ばす」なんです。
写真は神戸でのライブ。
「今撮ってくださいねー」と言ってるつもりです。
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