ロックという音楽ジャンルの歴史を紐解くと、キーワードとして「反抗」が出てきます。
親への反抗や社会・教師への反抗。
それが歌詞となり、歌となる。
じゃあなんでもかんでも反抗したらロックになるのかと言われたらそうじゃない気がして。
ロックの根幹って「自分の気持ちに素直になること」だと思ってます。
例えばそれが親や教師に対する「ふざけんな」ならば、その気持ちに蓋をせずにちゃんと声に出す。
だから「ふざけんな」はあくまで素直な気持ちの一つでしかなくて、その意味で例えばハウンドドッグの「愛が全てさ」もロック。
で、とりわけ思春期の頃は気持ちのぶつけ方や出し方が上手くいかずにただ「あー!!」ってなる事も多くて、
でも、なんでもいいからとりあえず大声を出さなきゃやってらんない、そんな時のためのロックバンドなんじゃないかと。
アンセムメロディで「ウォー」って歌うその声に「ふざけんな」の気持ちを乗せる。
耳をつんざくようなギターリフにまぎれて我を忘れる。
あるいは直接的に「ふざけんな」という歌詞の歌を大声で歌う。
この時ロックバンドは代弁者ですらなく、シンプルに爆音を出す、みんなが大声を出すための「痰壺」でいいと思ってます。
だからもし僕がステージで暴れてるのを見る事があるなら、試しに大声を出してみてください。
どうせ僕のベース音があなたの声をかき消しますので。
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