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執筆者の写真Bun(ブン)

レベルの高いミュージシャンほど、無闇な音出しはしない。



ライブのリハーサルは、音響さんや照明さんのための時間です。


決してミュージシャン自身が楽しくなったり気持ちよくなる為の時間ではありません。


それは、自宅ですればいいのです。


基本として、


自分を楽しませる→自宅

メンバーを楽しませる→スタジオ練習

スタッフさんを楽しませる→ライブリハ

お客さんを楽しませる→ライブ


というイメージです。


となると、個々人のプレイ感覚、左手の押弦感覚や右手の弦離れ感、そして何より音色そのものは「だいたい自宅で調整しておくもの」となります。


音出しも同様です。


いつまでも「自分の為に演奏をしている」と、他の人がしている確認作業の邪魔になってしまいます。


例えばライブリハで音響さんがボーカルの声量や音質の調整をしている時、歌声以外の音が鳴っていると「正解」がわからなくなります。


スタジオ練習でも、いつまでも音出しをしていると「アイツいつ準備終わんねん」となります。


「いや、準備は終わってるんだけど」


「そうだったの?」


このやりとり全般に3分かかるとして、例えば2時間のスタジオ練習の内「最後にもう一曲練習する時間」を失っている事に気付かないのです。


上手い人ほど、無闇な音出しはしません。


そのほうが、結果として音楽がより素晴らしいものになると知っているからです。



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