リズム感が良くなれば、シンプルなベースラインでもカッコよくなります。
暗記が弱いと、例えば本番に限ってド忘れするといった事態になります。言い換えると、暗記力が良ければド忘れも避けられます。
このリズム感と暗記力を、同時に鍛えられる練習方法があります。
それは、メトロノームの「234抜き」。
例えばテンポが本来120の曲なら、メトロノームは(120÷4=)30に設定し、一拍目にだけメトロノームが鳴る状態にします。
メトロノームが234で鳴らないという事は、ベースラインを弾きながら、
①自分自身で2拍目・3拍目・4拍目を数える
②1拍目のメトロノームと自分の演奏が合っているかを確認する
③そのために、メトロノームの音をしっかり聴く
っていう三項目を同時にやる必要がある。
この「メトロノームの234抜き」は、リズム練習としてだけでも十分効果があるのだけど、上記①〜③を意識しすぎるとどうなるか。
弱い暗記だと、例えば「次の小節で弾くべきフレーズ」が思い出せなくなります。
思い出すための思考を、リズムキープに持ってかれてるからです。
言い換えると、一拍目にしか鳴らないメトロノームであっても安定して弾けるという事は、リズムも暗記も安定している事になります。
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「いきなり234抜きは難しい」
という場合は、まず「13抜き」。
メトロノームの設定を半分、テンポ120なら60に設定して、「2拍目と4拍目にだけ鳴る状態」にします。
最初は、
1・2・3・4・ カッッッカッッッ
というふうに聞こえるかも知れません。
そこで、メトロノームが鳴る時に無理やり「2!」「4!」と言い切ります。
そのながれで「1」と「3」も、間で付け加えていくと、次第に、
1・2・3・4・
ッッカッッッカッ
というふうに聞こえてくると思います。
これだと、自分で創出すべきリズムは1拍目と3拍目だけとなって、取り組みやすいと思います。
勿論この「13抜き」であっても、暗記力向上の効果もあります。
最終的に「メトロノームは一拍目だけ」であっても安定して弾けるようになれば、リズム感も暗記力も段違いになってると思います。
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