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執筆者の写真Bun(ブン)

ライブ演奏における仕切り役の仕事は、最低限の約束事を設ける所まで。



いまサッカー界で世界一の監督とも評されるペップの言葉が音楽にも通ずる所があるので意訳で記します。



監督の仕事は「自軍の選手達が最良の状態で相手ゴール付近にボールを運ぶところまで」のお膳立てであり、そこから先の、ボールを(最終的に)ゴールへ導くのは選手たち自身の仕事だ。



この「複数の人が集まって一つの作業をする」という意味ではサッカーもバンドも同じだと思うんです。


サッカーで言う監督は、バンドならバンマスやリーダー。


一言で「仕切り役」とします。


バンドにおける仕切り役が楽曲上の約束事を全て掌握しようとし過ぎると、返って身動きが取れなくなったり、融通がきかなくなります。


「お前がやりたい事をやりたいようにしかやりたくないんだったら一人でやれよ」

「ていうかそれなら俺じゃなくてよくね?」


みたいな事です。


プラス、仕切り役が思う理想に対して、それを具現化できるメンバーなのかどうかも考慮しなくちゃいけない。


ゆえに「最低限の約束事」以外の、「楽曲の演奏を(最終的に)ゴールへ導くのはプレーヤーたち自身の仕事」としておいた方が「ハンドルに遊びがきく」。


じゃあ楽曲上の最低限の約束事とはって話ですけど、


題材として、oasisの「don't look back in anger」を初見で演奏するシチュエーションを取り上げます。


この曲を初見で演奏する場合の「最低限の約束事」は2つです。


①ど頭4小節はピアノのみ

②ラスサビ6小節目で演奏を一度終わらせて、後はギターだけになる


①は、ドラムが鳴ってなけりゃOKで、ベースがカウンターメロディを弾いてても別にOK。


②の「ギターだけ」っての「ピアノだけ」という代替案でもいいし、なんならアカペラでもOK。


細部まで決めすぎないことで「ハンドルに遊びを設けておく」わけです。


最終的にはリーダーだけでなく「みんなで」ゴールにたどり着くのが目的だからです。



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