ベースラインを暗記する際、1小節ごとに暗記していく方もいらっしゃると思います。
確かに区切りが良くて暗記しやすい。
ただ、これにはデメリットがあります。
それは「ノリが出づらい」。
端的に言うと「言葉が詰まる」みたいな事です。
わかりやすいのは、文章です。
小節線は、あくまで「一行」という区切り。
例えば今朝の読売新聞。
文章を一行読んだからといって区切りをつけると、返って歯切れが悪くなります。
この新聞記事の冒頭でいうと「毎年多くの事故が起きている小中」、で区切ってしまうような事です。
確かに言葉だと、慣れているから「どこで区切ってけばいいか」わかる。
人によっては①「毎年多くの事故が起きている」で区切る人もいるだろうし、
②「毎年多くの事故が起きている小中学の」まで続けてから区切り人もいる。
「どこで区切れば、流れを殺さずスムーズに進むか」
これをノリやグルーヴだと思って下さい。
小節ごとに暗記するクセが強すぎると、朗読する際に一行目だと「小中」で、二行目だと「ピ」の所で言葉を止めてしまうみたいな事です。
ちなみに上記①や②は、どちらで区切ってもいい(息継ぎしていい)わけで、これが演奏でいう「ノリは人によって違う」部分となります。
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確かに演奏は活字ではないので、とりわけベースを始めたばかりの方は「どこで区切るのが正解なのか」が見えにくいと思います。
じゃあどうすればいいか。
取り組みやすいのは、一小節ごとの暗記ではなく「次の小節の1拍目まで」をセットで暗記してしまう事です。
例えば今から覚えるベースラインの一小節目が「ドレミファ」というフレーズで、二小節目が「ソラシド」というフレーズだとしたら、一旦「ドレミファソ」まで覚えてしまう。
で、改めて二小節目の「ソラシド」を覚えて、次に「ドレミファソラシド」と、通しで暗記する。
すると二回に渡って暗記した「ソ」が、一小節目と二小節目の「接着剤」みたいな役割を果たしてくれます。
先ほど演奏は活字とは違うと言いましたが、変な話、ベースという楽器はどこか特定の地点で「息継ぎ」する必要は無いわけで。
となると、どうやったら淀みなく弾けるかがポイントになります。
もちろんフレーズやリフによっては個性的なリズムも出てくるので一概には言えません。
休符が出てきたり、音を伸ばす箇所があったり。
そういうのを仮に「ポイント」と呼ぶことにします。
この場合は、ポイントを区切りをするわけです。
1・2・3・4・2・2・3・4・
タッタタタタタタタッタタタタタタ
の場合は、
1・2・3・4・2・2・3・4・
タッタタタタタタタッタタタタタタ
・→・・・・・・・・← ここまでを暗記のひと区切りとすると、新聞記事でいう「句読点で区切る読み方」が見えてくると思います。
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