お医者さんとかは別として、例えば水道修理やタクシー等、プロの方に作業してもらう前に「おまかせ下さい」と言われたら大船に乗った気分になります。
ただ、これは「必ず百点満点を出します」という意味ではなく、「トラブルが発生してもスムーズに解決しますよ」という意味としてあらかじめ解釈しておいた方が気も楽になります。
プロとして大切なのは「最高で何点出すか」よりも「最低でも何点出すか」だからです。
そしてトラブルは、プロ本人が完璧な状態であっても第三者からの「巻き込み式」まで無くなるとは限らないからです。
例えばタクシーの運転手さんが最高点を出すために学んだ「最短距離のルート」が渋滞だった時、約束の集合時間に遅れたら話になりません。
あるいは超安全運転を心がけてても住宅道路で子供が急に飛び出てきたり、スマホ運転の車が赤信号で突っ込んできたり、全然ありえる。
その上で、減点法でしかない作業で減点をいくらに食い止められるかです。
大切なのは「無事にゴールまでたどり着くこと」です。
プロの「おまかせ下さい」は、「プランAがダメな時でもプランDくらいまでは(最低でも)用意してますのでご安心ください」みたいな事です。
その意味で、真琴つばささんが現役宝塚だった時のエピソードが凄いんです。
ある時の公演で真琴さんが歌っている途中で音楽が止まった。
オケを流すCD自体は再生されており、スピーカーの不具合が原因。
そこで真琴さん、オケが無くなってもアカペラで「何事もなかったかのように」歌を続行。
数十秒の「無音状態」。
その後スピーカーも直った模様で音が再び鳴り出した時、オケと歌がドンピシャだった。
トラブルは、いつ起こるかわかりません。
その上で、それを解決できるかどうかなんだと思います。
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