バンド演奏や音楽活動に憧れを抱くきっかけは人それぞれだと思うんですけど、個人的には①変身願望があった②所属感が欲しかったというのが二大きっかけでした。
①変身願望について。
昔イジメられてたんですけど、当時スーパーマンという映画が衝撃で。
というのも、スーパーマンは日中ずっとスーパーマンじゃないんですね。
普段は新聞社勤務という「普通の顔」があって、いざという時にスーパーマンに「変身」する。
最近でもテレビドラマで「特命係長 只野 仁」というのがあって、昼は冴えない窓際会社員なんだけど夜は社内トラブルを秘密裏に解決するトラブルシューターに「変身」する。
変な言い方だけど常時完璧な人間っていないわけで、自己嫌悪に陥ったり凹んだりする時もある。
けれど一方で人様から感謝されたり、充実した時間を過ごせたり、そういう一面があれば「破綻せずに済む」。
その意味で、音楽活動やバンド演奏なんかも変身願望が叶えられるツールだと思います。
例えば仕事で中々うまくいかない時でも「別の顔」が自分を元気にしてくれるみたいな。
僕なんかはレイチェルボランや松井常松さんに「なりきる」みたいな時期もありました。
②所属感
イジメられてたから当然友達もいないわけで。
つきつめると「ベースやれば誰かかまってくれるんじゃないか」というのが最初のきっかけだったんだけど、バンド活動を通じて色んな人と出会えたし、その分「俺はここにいるぞ」というアイデンティティみたいなものが育まれた。
居場所ってのは複数あって良いわけで、例えば学校にしか所属が無いという状態でイジメられると居場所は無くなる。
競馬で例えると本命馬に全額つっこむみたいなことです。
そうじゃなくて「グラスワンダーもだけどスペシャルウィークにも賭けておこう」とすることで「破産」はしないよねっていう。
「行き先」がいくつかあると、安定するんです。
もちろん、最初は1つでいい。
そしてそれは、かならずどこかにあります。
いま居場所が無くても、ちょっと足を運ぶだけでみつかる事もあります。
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