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執筆者の写真Bun(ブン)

ハイ・ミドル・ローという各EQの効果と、個人的に思う良い音の作り方



「アンプに慣れてなくて、どのツマミをどれくらい回せばいいのかわからない」という質問を頂きましたので、各EQのツマミを上げるとどのような効果が出るのか簡単に説明しますね。


ハイ(トレブルともいう)

メリット→弦を弾いた際の、指やピックが弦に当たる音が出やすい。

デメリット→出し過ぎると耳に痛い音になる。


一言で「輪郭」みたいな言い方をする場合もあるけれど、じゃあ輪郭って何?ってなるならば「ピッキングニュアンス」だと思ってます。


指弾きなのかピック弾きなのか、指なら爪の横側なのか腹なのか、そういったアタック感は、ハイがあるとわかりやすいです。


ミドル

メリット→音が前面に出るので目立つ(耳で拾いやすい)音になる

デメリット→出し過ぎるとギターやドラムの音と混ざらなくなる


ちょっと例えが違うかも知れませんが、ベース音を歌声で例えると、「前面に出てる」という意味では郷ひろみさんの歌声がイメージになります。


一見「音が通るならいいんじゃない?」って思うんだけど、郷ひろみさんの歌声はコーラスには似つかわしくないんですね。他の人の歌声と混ざらないから。


混ざるように歌う、混ざらないように歌う、そのバランスで言うとゴスペラーズさんがわかりやすくて、リードボーカルは前面に出てます。

一方で、その時々でコーラスに回ってるメンバーさんは歌声を「後ろから出してる」。


混ざるように歌ってるというか。


脱線するけど、「音の帯域がカブってる」っていう表現を良くないニュアンスで使う場合があるけれど、必ずしも悪いわけじゃなくて、カブってるからバンドサウンドがまとまってるみたいな所もあるので何事も塩梅って事です。



ロー

メリット→音に迫力が出る

デメリット→出し過ぎると何を弾いてるかわからなくなる


ハイとローを強める設定をドンシャリと言います。

ミドル強めをカマボコと言います。


で、どのツマミをどれくらい上げ下げするかは、あなたがお持ちの楽器によって変わるし、どんな音楽を演奏したいかによっても変わります。


まずは楽器の特性を知った上で考慮する必要があります。


個人的に思う良い音の作り方は、手順として


①音程感があるか(ミドルの領域)

②ピッキングニュアンスは出ているか(ハイの領域)

③スカスカな音じゃないか(ローの領域)


という三段階を考慮しています。


もちろん弦の張り方や元々の木材の良し悪しもあるけれど、原音のままかつ「ツマミ全てフラット」で良い音ならばイジくる必要はありません。


その上での話ということで。


①音程感とは、低い音程で半音移動した際、その半音移動感が聞き取れるかどうか。


4弦開放と4弦1フレット、

そして4弦3フレットと4弦4フレット、

この2つを弾き比べてて「半音上がったり下がったりしてる感」が聞き取れるかどうか。


「何弾いてるかわからない」感じならば、ミドルを少しずつ上げて、音を前面に出してあげます。


この時点でだいぶ違うと思うし、なんならこの状態で「合格点」を出される場合もあります。


ここでもしまだ物足りたさを感じるならば、②ピッキングニュアンスは出ているか


例えばピックでの「ビンビンした感じがもっと欲しい」と思うならばハイを上げます。


反対に「耳に痛い」と感じたらハイは下げます。


そして最後に確認のため③スカスカになってないかどうか


極論、「なんか太めの弦を張ったクリーンギターみたいな音がするぞ」と思えばローを少し足します。


そうでなければ、そのままでOK。



物凄くざっくりした説明ですが、今日の秘密基地は「音作りの回」なのでこの記事を使いなが実践も交えてお送りしたいと思います。






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