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執筆者の写真Bun(ブン)

カッコいいベース音なのにバンド演奏で埋もれてしまうとしたら、それは「黒い画用紙に黒マジックを使ってる」みたいなこと。


「せっかくカッコいいベース音が作れたのに、バンドで音出ししてみると埋もれてしまう」


「ボリュームを大きくしても目立たない」


もしかしたらベース音が他の楽器の周波数とカブっているかもしれません。


低音域とか高音域とかいうやつです。


音作りをする際、僕は周波数を色でイメージしてます。




ベースに限らず、カッコ良く作ったはずの楽器の音色がバンドでは聞こえにくいというのは「黒画用紙に黒マジックを使うと見えにくいよね」みたいなことです。


↓こんな感じ




「ベースの音」っていう文字、見えますでしょうか。


いくら綺麗な字で書いても色がカブってるから、いくら大きく書いても見えないのと同じで、


いくらカッコいいベース音を作っても、他の楽器と帯域がカブると、いくら音量を上げても「聞こえにくさ」は変わりません。


そこで帯域を変えてあげる。違う色にしてあげると、多少小さい音でもその存在をハッキリ認識してあげられます。





「自分の音が聞こえづらいなら、音量を上げる前に帯域を変えてみる」という事です。


例えばバスドラが「ズドズド」と鳴るような感じならベースEQの60くらいを減らすとか、ギターなら200以降を徐々にローカットするとか。


じゃあ全ての楽器の帯域が①目立つ音になって綺麗に「住み分け」できたらいいのかというと、少し違います。


何故かというと、ハッキリ区分けされすぎると、それぞれの自己主張が強くなりすぎるからです。




一見「これで良くね?」と思うんだけど、例えばパステルカラーって「使いすぎると目が疲れる」みたいな事ありません?それ自体がダメとかじゃなくて。


それと同じで、音の棲み分けをし過ぎると「なんか聞いてて疲れる」とか「どの音を中心に着眼すればいいのかわからない」みたいな感覚になる。


なので僕は「どの音も認識できるけど、バンド全体は1つに調和してる」というイメージで音作りをします。


ただ一点。


帯域やEQというのは、チューニングがしっかり出来てからの話でして。


いくら良い音に仕上げてもチューニングがズレてると、せっかくの「画用紙」全体にモザイクがかかるみたいな事になるからです。




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