「無料で仕事して欲しい」というのは「労力や作業時間、原材料費は全てそちらで負担して下さい」。とてもじゃないけど「赤字は全額負担してください」なんて言えない。

音楽レッスン・レコーディングスタジオを立ち上げて５年。

ありがたい事に、「無料で仕事して欲しい」というオファーは今まで無い。

あるとしても、断る。

無料の仕事なんてこの世に存在しないからだ。

無料とは、費用が発生しないこと。

原材料費、仕事に取り掛かる時間、そして仕事そのものの労力。

大きく分けてもこれだけの費用が発生する。

つまり「無料で仕事をして欲しい」とは、その仕事にかかる費用は全て「そちらで負担して下さい」とイコール。

仕事には費用がかかる以上、ノーギャラであれば仕事を請け負う側は赤字が確定する。

ゆえに、断る。

何より、それは今ご利用頂いている生徒さんやお客さんへの裏切りになる。

唯一の例外は、初回の体験レッスン。

「通うか通わないかは、どんなレッスンなのか体験してみないと判断できない」と思うからだ。

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そう思う時、人様に対して「無料で仕事をして欲しい」なんてとてもじゃないけど言えない。

「私には欲しいものがあるけど、原材料費も時間も労力もあなたに全て負担して欲しい」って、厚かましすぎる。

当たり前だが、

お金を頂いてやるのが、仕事。

お金を使ってやるのが、趣味なのだ。