喋り上手になりたいと思う事があります。
コミュニケーションが上手くなれば、そのぶん友達も沢山出来ると思うからです。
だから「どんな話題がいいだろう」とか「どう話せばいいだろう」というのは結構考えるし、いわゆる話し方の書籍なんかもたくさん読んだ。
でも一向に喋り上手にならない。
友達も中々増えない。
なんでだろう、と。
思ったのは、喋りの練習以前に前提があるなと。
それは、自分を好きであること。
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僕の息子は3歳なんですけど、自分の喋りたい事を、自分の喋りたいタイミングで喋ってくる。
そんな中、彼はきっと、
「滑舌が悪かったらどうしよう」
「とーちゃんに嫌われたらどうしよう」
そんな事これっぽっちも考えていない。
たどたどしくも、一生懸命喋ってる。
知ってる言葉を探しながら、楽しそうに喋ってる。
この「自分が大好き」ってのが前提じゃないかと。
いくら喋るコンテンツやコミュニケーションのテクニックを学ぼうが、「嫌われたらどうしよう」「どうせ緊張するし」という自信の無さや自己肯定感の欠如があったら、そもそも人に話しかける事ができない。
話しかけられないから、鍛えたスキルも出せずじまいになる。
例えるならスキルはバーベル。
バーベルだけ大きくなっても、肝心の「自分自身」を鍛えていないと、バーベルに押しつぶされる。
「あれだけ練習したのに、なんで出来ないんだ」
「だから自分はダメなんだ」
だからスキルや知識よりも、まずは自分を好きであること。そして自分や未来を信じること。
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常日頃から「上達目的の音楽レッスンであれば他を当たった方がいい」と言ってるのは正にそこで。
確かに演奏面での知識やスキルはとても大切。
だけどその前の、
「日々楽しいと感じてますか?」
「それをやってる自分は好きですか?」
もっと言うと「自分に嘘をついてませんか?」っていうところ。
まずはこのスタートライン。
究極、日々楽しければ、自分を好きでいられるのであれば、そして自信を持っていられるのであれば、その手段は音楽じゃなくてもいい。
けれど実際として、音楽には人と人を繋ぐパワーがある。
秘密基地で伝えたいのは、そういうことです。
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